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海外旅行概況、18年2Qは8ポイント増-欧州、北米、韓国が回復傾向

  • 2018年7月3日

 日本旅行業協会(JATA)が5月21日から6月8日にかけて、会員632社を対象に実施した旅行市場動向調査で、4月から6月までの3ヶ月間の海外旅行のDI値(※)は前期(1月〜3月)から8ポイント改善しマイナス8となった。前期に発表した見通しのマイナス10からは2ポイント増で、前年同期比では12ポイント増。

 旅行会社からは、「中国の回復は顕著に感じる。韓国は個人が中心だったが、団体・メディア販売が復調の兆し」「ヨーロッパは好調な出だし。ボリュームのある夫婦旅行と家族旅行で数字を積み上げている」などの意見が寄せられたという。

 業態別では取扱額が30億円以上の「リテーラー1」が前期比39ポイント増の43ポイントと最も伸長した。「海外旅行系旅行会社」も29ポイント増のマイナス6ポイントまで改善した。最も落ち込んだのは「総合旅行会社」で、13ポイント減のマイナス4ポイントだった。

 方面別で、最も伸長したのは「ヨーロッパ」で12ポイント増のマイナス5ポイントで、2位は「韓国」の11ポイント増のマイナス36ポイント。3位は「アメリカ・カナダ」で、8ポイント増のマイナス19ポイントとなった。DI値が最も高かったのは「アジア」で増減なしの9ポイント。最も低かったのは「ミクロネシア」で1ポイント減のマイナス46ポイントとなった。

 顧客層別で最も伸長したのは「ハネムーン」で5ポイント増のマイナス31ポイント。DI値が最も高かったのは1ポイント増の「商用・視察」で0ポイントだった。最も低かったのは「学生」で28ポイント減のマイナス49ポイントだった。

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※DI値は設問事項に対して「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」の4項目を用意し、集まった回答を数値化したもの。回答数から「取り扱っていない」と回答したものを除いた数を母数として各回答のシェアを算出し、「良い」の割合から「悪い」の割合を引いている。