JTB年末年始、旅行者数は2年ぶりに増加、海外・国内とも前年超え

  • 2017年12月5日

 ジェイティービー(JTB)が発表した年末年始(2017年12月23日~18年1月3日)の旅行動向調査によると、総旅行者数は前年比1.0%増の3027万4000人となり、2年ぶりに前年を上回る見込みだ。海外旅行は2.8%増の70万4000人となり、昨年に引き続き増加。国内旅行も0.9%増の2957万人と2年ぶりに増加する見通しという。調査は11月2日から14日にかけて実施したもので、旅行業界の動向、航空会社の予約状況、JTBのグループの販売状況のほか、全国の15歳から79歳までの男女1200名に実施したアンケートなどから推計した。

 JTBによれば、平均旅行日数は昨年並みの3.6日。今年は昨年あった12月23日から25日までの3連休がないが、仕事納めを12月28日とする会社も多く、昨年と同様に29日から1月3日まで休暇となる見通し。なお、1月4日と5日を休めば最大で11連休にもなるという。

 昨年と今年の年末年始の違いを複数回答で尋ねたアンケートでは、「昨年より長く休みが取れそう」と答えた人が前年から5.5ポイント減の4.2%、「昨年より休みが取れそうにない」が7.4ポイント減の4.2%となり、同じ割合だった。「昨年と同じ日数の旅行に行く」とした人は2.9ポイント増の12.6%で、「旅行日数を増やす」は1.0ポイント増の4.2%、「旅行日数を減らす」は2.3%増の3.6%だった。

 総旅行消費額は3.9%増の1兆883億円。平均旅行費用は海外旅行が0.4%減の20万6000円。LCCの国際線の増加で安価な航空券が増えたこと、アジアなどの近距離が人気であること、方面によってはツアーの代金が下がる1月2日以降に旅行する人も多い見通しであることから前年を下回る見通しという。

 国内旅行は旅行日数が伸びる予想であることから、3.1%増の3万1900円を見込む。アンケートでは国内旅行の日数を「1泊2日」と答えた人が1.0ポイント減の34.8%だったのに対し、「2泊3日」は3.4ポイント増の30.4%、「3泊4日」も0.2ポイント増の17.7%と前年を上回った。


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