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海外旅行概況、17年2Qは8ポイント増-欧州改善も韓国低迷

  • 2017年7月10日

▽次期は全体で1ポイント減、ハワイや欧州など改善

 17年7月から9月までの3ヶ月間については、海外旅行全体で1ポイント減のマイナス21ポイントを予想。旅行会社からは「団体旅行は堅調だが、個人旅行は欧州や韓国などで受注が伸び悩んでいる」との声があった一方、「北朝鮮問題とテロ事件の影響で全体的に悪く、特に団体の動きが秋口まで悪い」などのコメントもあったという。また、「ハワイやグアムは治安がよく、伸びている」といった意見も寄せられた。

 業態別では、「海外旅行ホールセラー」が15ポイント増のマイナス20ポイント、「リテーラー2」が4ポイント増のマイナス30ポイントを予想し、2業態が前期を上回る見込み。一方、「ネット系旅行会社」は27ポイント減のマイナス43ポイント、「海外旅行系旅行会社」は18ポイント減のマイナス27ポイントなどとなり、5業態が前期を下回る見通しだ。

 方面別では、ハワイが5ポイント増の6ポイントで唯一プラスを予想。次いで、アメリカ・カナダが3ポイント増のマイナス21ポイント、ヨーロッパが2ポイント増のマイナス32ポイントといずれも改善を見込む。一方、ミクロネシアは3ポイント減のマイナス30ポイント、アジアと中国はともに1ポイント減で、ぞれぞれ0ポイントとマイナス61ポイントを予想する。

 顧客層別では、教育旅行が10ポイント増のマイナス26ポイントで最も伸長するほか、ファミリー、OL、教育旅行を除く学生も増加する見通し。一方、商用・視察は13ポイント減のマイナス17ポイントに。60歳以上のシニアやハネムーン、インセンティブも減少を見込む。

 このほか、海外旅行全体の10月から12月までの3ヶ月間については、全体で3ポイント増のマイナス17ポイントを予想している。