インフィニ、中国系8社とセミナー、新ツールで多言語化対応も

  • 2017年3月8日

インフィニ・トラベル・インフォメーション代表取締役の藤木悟氏 インフィニ・トラベル・インフォメーションはこのほど、中国国際航空(CA)、中国南方航空(CZ)、上海吉祥航空(HO)、海南航空(HU)、香港航空(HX)、中国東方航空(MU)、厦門航空(MF)、四川航空(3U)の中国系航空会社8社とともに中国セミナーを開催した。

 同社代表取締役の藤木悟氏は、「2、3年前に日中間の旅客定期便は1週間あたり800便ほどだったが、2016年の冬ダイヤで1400便から1500便程にまで増えた」ことに触れ、日本との2国間での便数としては中国が一番多いと説明。

 さらに、昨年は日中間の双方向往来が900万人を超えたところで、藤木氏は「おそらく双方向で1000万人を最初に超えるのは中国」との見方を示しつつ、「日本発のお客様を増やさないと(日本の旅行業界の)元気は出ないので、今日のセミナーで情報を役立ててほしい」と呼びかけた。

 セミナーでは各航空会社がプロダクトや最新情報を紹介。またインフィニからは、中国系航空会社のコネクティビティ―に加えて、オンライン予約ツールや新たに開発中のアプリケーションについて説明した。

 インフィニでは、昨年の中国セミナーで3UとHO、天津航空(GS)についてET機能の導入計画を示していたが、これらはすでに実現。現在は奥凱航空(BK)、中国西部航空(PN)との契約と開発を進めているところで、今後は日本就航の全ての中国系航空会社とハイレベル接続を実現していきたい考え。

 また、オンライン予約ツールは「Web Start」と題したもので、旅行会社が自社ウェブサイトにリンクを貼るだけでオンライン予約が可能となるもの。すでに中国系の旅行会社で多く利用されているといい、自社で予約エンジンを構築しなくても導入可能な点で評価を得ているという。

 Web Startで予約が入ると、LINXのキューボックスに予約記録が入る仕組み。空席も反映できて最安値のペックスが表示されるほか、中国語を含めて多言語対応も可能。年内にバージョンアップも予定しており、検索画面の見やすさを改善するほか、販売分析機能も追加するという。

 このほか、開発中のアプリケーションは、最安値検索機能が現行よりもさらにグラフィカルな画面となるほか、カレンダーで運賃を表示することで、例えば顧客が希望する日程の料金が高い場合に出発を1日早めれば安くなる、といった提案を簡単にできるようにする計画。多言語対応も予定している。