カンタス、エコノミー新機内食の試食会-日本線で提供開始

  • 2015年3月10日

(右端)QF日本支社長の荻野雅史氏  カンタス航空(QF)は3月10日、都内でエコノミークラスの機内食試食会を開催した。QFでは昨年11月から国際線エコノミークラスの機内食を刷新しているところ。3月1日から成田/シドニー線に導入している。QF日本支社長の荻野雅史氏は本誌の取材に応え、「色々な航空会社がビジネスクラスにフォーカスしている」が、「旅行者の大半はエコノミークラスに乗る」とし、エコノミークラスを含めた全体的なプロダクトの充実をはかる考えを語った。

 また、荻野氏は8月に就航予定の成田/ブリスベン線に導入する、エアバスA330型機についても言及。新しいビジネスクラスシートやエコノミークラスシート、最新のエンターテイメントシステムを搭載しているといい、新しい機内食とともにサービスを強化していく方針を示した。

 新機内食はメニューを2種類から4種類に増やすとともに、ボリュームを50%増量。機内では3種類を提供し、インターネットで機内食を事前に注文できる「セレクト・オン Q-Eat」で4種類目を用意した。

 セレクト・オン Q-Eatはすでにビジネスクラス、プレミアム・エコノミークラスで提供しており、今回エコノミークラスに利用者を拡大。日本路線では現在、シドニー発日本行きで利用可能だが、QFによると今後数ヶ月以内に日本発でも利用できるようにするという。

エコノミークラスの日本食。鮭の焼き物柚子風味とほうれん草の和え物、白飯の組み合わせだ  また、メニューは路線の特色を活かしたメニューを用意しており、9月までのメニューでは日本発シドニー行きでは鮭の焼き物柚子風味とほうれん草の和え物、白飯を提供。シドニー発日本行きではバラマンディの味噌風味黒胡麻ソースかけとコシヒカリの白飯を用意した。

 機内食は今までのトレーを廃止し、新しい銘々皿を用意。乗客の食べやすさを考慮しており、例えばまた、付け合せのパンはバター入りのものを用意した。乗務員のサービスの効率も改善するため、給仕と片付け時間は30分短縮するという。

 このほか、離陸直後にはオーストラリアの飲料メーカー、Bickford社がQFのために用意したウェルカムドリンクを提供。離陸中はセルフサービスでスナックや飲み物を提供する。