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ホテル椿山荘、客室を全面改装へ、10億円強で「和」強調

  • 2014年10月30日

改装後の客室イメージ ホテル椿山荘東京は2016年3月までの約3年間で、全260室の客室をリニューアルする。テーマは「第二の我が家」とし、「上質なくつろぎ」を感じられるようデザインした。特に、増加が期待される訪日外国人旅行者が滞在をより楽しめるよう有田焼のナイトランプなど「和」の要素を各所に取り入れた。また、ホテル内で過ごす時間が長いレジャー目的の女性層も意識しており、カウチソファやマッサージ効果のあるシャワーヘッドなども導入した。

 デザインでは、カーペットやカーテン、壁紙などに日本の伝統色を採用。特徴である庭園との一体感も考慮したという。また、ミニバーエリアで収納スペースを広げ、箸やプレートなどを全ての客室に常備。シャワーヘッドはドイツ製で4段階に切り替えられるものとする。

 USBコンセントや読書灯、コーヒーマシーン、アイロンとアイロンボードの導入、洗面エリアの機能拡充も実施。テレビやドライヤーなど家電、湯のみなどの備品はすべて日本ブランドという。このほか、キングベッドルーム12室のハリウッドツインルームへの変更もおこなう。

 また、従来からロクシタンを使用しているバスアメニティについて、国内の宿泊施設で常設するのはこれが初というロクシタン「シトラスヴァーベナ」シリーズを用意。これまでは1部屋1セットであったアメニティの個数も1人1セットに変更する。基礎化粧品のセットも全客室に設置するという。

 さらに、「和」の要素として、西陣織のベッドスローや1920年代頃の浮世絵を再現したアートワークなども導入する。

 改装工事は、第1期として9階と10階の66室を対象に2014年11月中旬まで実施。これらの客室は予約受付を開始しており、すでに良い反応が得られているという。第2期は6階から8階の99室で2015年1月から3月、第3期は11階から14回の95室で2016年1月から3月までの予定だ。