次代を担う学生奮闘中(1) 「訪日客を大阪へ」観光まちづくりコンテスト

 大阪観光局やJTBグループなどで組織する産官学連携の地域活性化プロジェクト「大学生観光まちづくりコンテスト2014」の西日本ステージの発表会が9月11日、大阪市住之江区の大阪府咲洲庁舎で開かれた。大阪府全域を対象地域にした「訪日外国人向け観光まちづくりプラン」をテーマに、予選を勝ち抜いた9大学10チームが企画内容を競った。

 コンテストは、東日本、北日本地域でも開かれ、西日本ステージは今年で2回目。単なるツアー企画ではなく、地域資源を発掘・活用し、地域活性化につながる実現可能性の高いプランを募った。西日本ステージは大阪の「食文化」「スポーツツーリズム」「大阪城」のいずれかを軸にしたプランで、23大学37チームがエントリー。実際にフィールドワークも行い、プランを考案した。

 発表会では、新規性や経済効果、実現可能性、プレゼンテーションの内容など複合的に審査。今年は立命館大学放送局による動画サイト「ニコニコ生放送」の中継も行われた。

 最優秀賞にあたる観光庁長官賞は明治大学市川ゼミ「美酒佳肴」が選ばれた。主に台湾の団体旅行客をターゲットに、食文化など大阪の四季の魅力を提案するプラン。審査員を務めたJTB国内旅行企画の高橋広地域統括部長は、数字を使った分析内容を評価しながら「台湾からは何泊何日の旅が多いなどもっと具体性をもたせると商品化にもメドがたつだろう」と指摘していた。

 同プランはJTB西日本で観光プロジェクトの企画・開発の就業体験が行えるJTB賞も受賞。今後JTB社員と共同で吟味を加えて商品化も検討していく。昨年受賞した県立広島大学のプランは、黒門市場を舞台にした訪日旅行商品として訪日旅行サイト「JAPANiCAN」でこのほど発売された。

 大阪観光局長賞は、千早赤阪村の地域おこしを考える武庫川女子大学大森ゼミナールの「棚田から『はじまる』『つながる』『ひろがる』観光まちづくり」が選ばれ、プレゼンテーションの質を評価するパフォーマンス特別賞も受賞。大阪府知事賞は明治大学歌代ゼミ「大阪・和・MICE構想」、大阪商工会議所会頭賞は県立広島大学ひののこまち「OSAKA SAMURAI SPIRIT」だった。


情報提供:トラベルニュース社