アクセスランキング、1位はスカイマーク、2位はMH不明機

[総評] 今週の1位は、スカイマーク(BC)の新機材や今後の国際線の方針などについてお伝えした記事が1位になりました。新機材はエアバスA330型機で、標準座席配列が300席であるのに対して271席としてゆとりを持たせるなど他社との差別化をはかっています。

 国内の航空会社は、日本航空(JL)と全日空(NH)の大手2社、エア・ドゥ(HD)、ソラシドエア(LQ)など中堅、JLとNHが立ち上げたピーチ・アビエーション(MM)、ジェットスター・ジャパン(GK)、バニラエア(JW)のLCC3社といった分類ができ、スターフライヤー(7G)のようにFSCとLCCの中間をめざす航空会社もあります。

 BCでは、一時は「国内LCCの最終型」をめざしていましたが、現在は路線を異にしています。A380型機もビジネスクラスとプレミアムエコノミーのみといわれており、非常にインパクトの大きい一手です。利用者の立場で考えれば、より良いものをより安くという意識が基本でしょうから、BCのA330型機やA380型機の持つポテンシャルは相当なものでしょう。

 ミニスカートの制服などについて議論が起き、低俗との批判もあるようですが、個人的には公序良俗に反することなく、嫌がる従業員に強制するのでなければ、経営上の選択としてあって良いのではないかと思われます。「良俗」の定義にもよるのでしょうが、法を破ることのない範囲については、ブランドイメージをどのように捉えるかという点を含めた経営判断でしょう。

 モラルや常識を疑わずに可能性を狭めてしまうよりも、多少の反感を買っても次の一歩を模索することに価値を見出すのも誤りではないはずです。そもそも、公序良俗や常識などというものは時代によって変わるものです。地球が平らだった頃の人々からすれば、もしかすると我々はとんでもない格好や行動をしているのかもしれません。

 また、常識が変わるという意味では、11日で発生から3年が経過した東日本大震災も、日本のかなりの部分にとっての転機となりました。日本で暮らす多くの方が、明日何が起きるか分からない、それこそ次の瞬間に揺れが起きるかもしれない、そういった不確実性を知覚して生きることになったわけです。

 このような中で企業がプランドイメージをどのようにし、どのような営業戦略を取るかですが、不確実であるからこそどっしりと腰を据えた安定感のある存在をめざすのも、環境変化に応じて矢継ぎ早に施策を展開する軽妙さを特徴とするのも、どちらが正しいというようなものではないと考えています。

 なお、2位にはマレーシア航空(MH)の飛行機が消息を絶った記事が入っています。発生から1週間が経過していますが、未だに発見されておらず、旅客と乗員、その家族や友人、そしてMHの関係者、旅行会社の手配担当者なども含めて心痛は想像を絶します。原因究明などももちろん重要ですが、何はなくともまずは少しでも早く見つかってほしいと願うばかりです。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2014年3月第2週:3月9日0時~3月14日18時)
第1位
スカイマークがA330公開、5月末に羽田/福岡線へ-国際線は年末、A380で(14/03/09)

第2位
マレーシア航空機、洋上で消息不明、乗員乗客239名(14/03/09)

第3位
全日空、「ANA SKY コイン」、1マイルから交換可能に(14/03/11)

第4位
ベトナム航空、羽田/ハノイ、成田/ダナン線開設-7月から(14/03/09)

第5位
羽田、国際線ターミナルの拡張部分公開-延べ面積1.5倍に(14/03/13)

第6位
AF/KL、羽田就航などで日本市場さらに強化-プロダクト刷新も(14/03/12)

第7位
吉祥航空、関空/上海線就航、4月からデイリーで(14/03/10)

第8位
アジアンエア、成田就航は3月15日予定、週4便でドンムアンに(14/03/12)

第9位
HIS、第1Qの営利は25.2%増-旅行事業は増収増益(14/03/09)

第10位
旅行業倒産、2月は2件、震災関連は0件-宿泊業は7件(14/03/10)