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JATA、若者の国内需要喚起で新キャンペ、Facebookや動画活用

  • 2014年2月19日

 日本旅行業協会(JATA)は4月、若者を中心とした国内宿泊旅行拡大をめざすキャンペーン「『ニッポンを、遊びつくせ!』まだ、あなたの知らない日本がある。」を開始する。JATAでは今年度まで「もう一泊、もう一度(ひとたび)」キャンペーンを実施してきたが、開始からの5年間で延べ約50万件の応募があり、宿泊数も2012年度までの4年間で約58万人泊の効果が出るなど一定の成果を残せたことから、懸案である若者需要に集中的に予算を投じる。

 新キャンペーンは、旅行は「遊び」の一つであると位置付け、旅行に行かない層や旅行への興味が薄い層に対してアピール。須藤元気さんらのパフォーマンス集団「ワールド・オーダー」を起用し、国内の観光地でのパフォーマンスをオンライン上やポスターで発信して話題性を高める。

 2014年内は3本の動画を公開するが、いずれも石川県で撮影。これは2015年の北陸新幹線延伸を前にしたもの。キャンペーンはひとまず3年間の継続を念頭に置いており、2015年度以降の撮影地は、自治体などの協力が得られることを条件としつつ全国で可能性を検討していく方針だ。

 また、JATA側から一方的に発信するだけでなく、「なりきりWORLD ORDER」として動画や静止画の投稿キャンペーンも実施。これは、全国各地にある地元のピーアールに繋がる場所でワールド・オーダーのモノマネをし、動画や静止画に撮って公式FacebookページやYouTubeなどに投稿してもらうもの。各地域の魅力の露出と拡散をはかる。賞品として総額100万円分のJATA旅行引換証を用意した。

 なお、これまでの5年間のようにJATA会員会社の取り扱いや実際の宿泊を直接的に増やそうとするものではないが、動画の再生回数やアクセス数などを指標とし、他業界での取り組みとの比較もしながら事業評価をおこなう考えだ。