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ルックJTB、14年度は8%増145万人めざす、ハワイ・欧州など注力

  • 2014年1月14日
JTBワールドバケーションズ代表取締役社長の北島文幸氏

 JTBワールドバケーションズは2014年度、前年比8%増となる145万人の取り扱いをめざす。2013年度は2ヶ月半を残しているものの、円安や韓国や中国の苦戦で6%減の135万人で着地する見込み。ただし、対照的にハワイや欧州が好調であったことから単価は上昇し、販売額は3%増前後で過去最高を更新する予測だ。2014年度は海外渡航自由化の50周年、JTBワールドバケーションズの設立からも10周年であり、羽田を中心とした航空座席の増加も追い風に、人数、販売額ともにプラス成長をめざす。

 2014年度のルックJTBは、2010年度の“決心”、2011年度の“進化”、2012年度の“満足”などテーマを設定して続けてきた一連の商品革新をさらに推し進め、“期待を上回る満足”の提供をめざす。JTBワールドバケーションズ代表取締役社長の北島文幸氏によると、特に“品質の向上と量の拡大”“企画力向上”“新たな挑戦”を主軸とし、ルックJTBの安定的かつ持続的な成長をめざす。

 まず、添乗員同行ながら現地での観光や食事などの自由度を大幅に高めた“私だけの旅”と、手配旅行の市場から需要取り込みをめざすダイナミックパッケージ“エアホ”の2商品を新設(関連記事)。

 また、フリータイプのツアー“マイセレクト”では、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジやロンドンのリバティ百貨店、グアム空港など各地でルックJTBの専用ラウンジを開設。加えて、現地在住のアドバイザーが地下鉄の乗り方やスーパーでの買い物の仕方などを紹介する限定観光ツアー“おはよう”“ようこそ”シリーズを拡充。“ルックJTBアプリ”も18都市について稼働する。

 このほか、従来スリランカやメキシコ、ケニア、バルカン半島などで実施してきた方面限定の深堀り企画“ディスティネーション・クローズアップ”では、米国に焦点を当て、7つの新コースを含め全て添乗員付きの17コースを1冊60ページの特別パンフレットにまとめた。巻頭の特別企画は2コースで、いずれも1出発日限定。例えばヨセミテ国立公園のコースではヨセミテ・アワニーに宿泊する。

 さらに、“ヨーロッパ重点キャンペーン”としてスイスにも注力。日本とスイスが国交を樹立して150周年となることを受けたもので、コースごとにルックJTB参加者限定の観光や特別企画、特典を用意。7月には成田発着で日本航空(JL)で行くチャーター商品も設定した。

 なお、旅行代金は、東京発商品で見ると燃油サーチャージなどを含めて平均で8%増となる見込み。円安や燃油サーチャージの値上がり傾向のほか、海外でのホテル需要の増加による仕入れ値の上昇などが背景という。