カナダ、FITや若年層対策強化、AC羽田線に高い期待も-ショーケースより

  • 2013年11月14日

オンタリオ州観光局
開発進むトロント、都市観光の魅力を積極アピール

オンタリオ州観光局日本事務所アカウント・マネージャーの田中恵美氏 オンタリオ州観光局では、来年6月にトロントで開催されるLGBTイベント「ワールド・プライド2014」のプロモーションを強める。合わせて、開発が進むトロントの露出も強めていきたい考えだ。

 また、オンタリオ州でもFITが増加傾向にあることから、街での食べ歩きを楽しむ食ツアーにも焦点を当てる。さらに、インセンティブなどMICEの取り込みにも力を入れていく方針。トロントではラグジュアリーホテルのオープンが相次いでおり、インセンティブツアーへの訴求力が高まっているとアピールする。

 トロント観光局でも、ラグジュアリーホテルに加えて多彩なブティックホテル、CNタワー、各種ミュージアム、スポーツ観戦など豊富な都市型アトラクションを挙げるほか、多国籍都市らしく食文化もバラエティー豊かなことから、ダイニングの紹介にも力を入れていく考え。同局では羽田昼間時間帯枠を活用したACの羽田/トロント線の開設が有力視されるなか、日本市場拡大に大きな期待を寄せているとした。


ノースウェスト・テリトリーズ観光局
新ブランド立ち上げ、オーロラの訴求力強化

NWTTマーケティング・ディレクターのロン・オストロム氏 ノースウェスト・テリトリーズ観光局(NWTT)は新ブランドを立ち上げる。日本市場向けには11月26日に東京で開かれるイベントで詳しい内容が発表される予定。これに合わせて、ニューヨーク在住の日本人写真家による3Dオーロラ映像を作成。新たなプロモーションツールとして活用していく。

 2012年から13年の冬期シーズンはオーロラの当たり年となったことから、ノースウェスト・テリトリーズを訪れた日本人旅行者は急増した。NWTTでは、ピークが過ぎてもオーロラは鑑賞できることを強くアピールしながら、前年実績の維持、あるいは前年比10%から20%の増加をめざす。


ユーコン準州観光局
オーロラに加え、夏のアクティビティを積極紹介

(左から)ユーコン準州観光局アジア太平洋地区マーケティング・マネージャーのジェシカ・ルッフェン氏とセールス担当の高橋由香氏 ユーコン準州観光局によると、オーロラ人気も手伝い、昨年のユーコン準州への日本人旅行者数が急増。実数はまだ少ないものの、日本は伸び率が最も高い市場で、日本市場に力を入れる現地オペレーターも増えてきたという。

 同局では今後もオーロラを前面に押し出すとともに、ハイキングやカヌーなど夏のアウトドアアクティビティーを積極的に紹介していくことで、市場の拡大をはかっていく考えだ。