カンタスとエミレーツが業務提携、路線やサービスで協力

  • 2012年9月12日

 カンタス航空(QF)とエミレーツ航空(EK)はこのほど、QFの欧州路線のハブをドバイ空港に移すことを含む広範な業務提携契約を締結した。提携期間は10年間で、運賃やセール、運航スケジュール、利益共有モデルなどを含む。関係機関からの認可を前提とし、2013年4月から提携業務を開始する。

 QFではこれまで、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と1995年から提携していたが、2013年3月に終了することで合意済み。BAとのコードシェアは継続するものの、これまではアジア経由で欧州路線を構築していたところを、ドバイ経由に切り替える。

 新たな提携関係のもと、QFはエアバスA380型機を用い、シドニー/ロンドン線、メルボルン/ロンドン線をドバイ経由で1日1便ずつ運航。これにより、EKとQFのオーストラリア/ドバイ間の便数は週98便となる。

 また、QFはEKが就航する欧州、中東、アフリカへの70以上のデスティネーションに、ドバイ経由のアクセスを提供可能となり、逆にEKもQFのオーストラリア国内線ネットワークを活用することで、50以上のデスティネーションへの週5000便を利用できるようになる。

 今後は、オーストラリア/ニュージーランド間、東南アジア間の運航でも協力していく予定。このほか、EKはQFのフリークエントフライヤープログラムとも提携し、ポイント加算や交換の利用機会を拡大していく予定だ。