エジプト航空、成田線順調、ロードファクター7割-乗継需要が好調

  • 2012年6月3日

 エジプト航空(MS)によると、4月16日から運航を再開した成田/カイロ線は順調に推移している。ロードファクターは7割と「予想以上に良い」状況で、6月は8割となる見込み。「4月から6月については、旅行会社の協力のもと、お客様を取り込むことができた」という。

 7月から9月の夏の予約状況は、現在7月は6割半が埋まっており、今後7月後半の予約が伸びることでさらなる増加が期待できるという。ただし、2011年2月の運休前の全盛期に比べると完全に回復していないことから、ある程度は苦戦する見込み。エジプトの政治状況が流動的なため、状況をみながら需要動向を見極めていく方針。また、運休前の需要動向を考慮し、「従来のグループパッケージに加え、2アップのパッケージも旅行会社と協力して強化していきたい」考えだ。

 MSによると、現在乗客のほとんどがレジャー目的で、好調なのはカイロ以遠の乗継需要。トルコやスペイン、イタリア、オーストリアなどが人気だという。運休前から需要の6割がビヨンド、4割がカイロで推移していた。今回再開にともないスケジュールを変更し、日本を夜出発としたことでカイロに早朝に到着し、カイロからヨーロッパなどへ同日乗り継ぎが可能となった。これにより、旅行会社のパッケージツアーでも、既存のエジプトとトルコなど他国と組み合わせた周遊ツアーに加え、カイロは乗継利用のみでヨーロッパに行く商品などが造成されるようになったという。

 なお、MSではエジプトの繁忙期に合わせ、カイロ発は9月1日、成田発は9月2日から週1便増便し、週3便で運航する計画を発表している。現在運休中の関空/カイロ線については現在は未定とした。