主要58社、プラス成長続く-11月取扱額、海外旅行は4.2%増に

  • 2012年1月15日

 観光庁がとりまとめた、主要旅行業者58社の2011年11月の旅行総取扱額は、前年比1.8%増の5441億9012万5000円となり、4ヶ月連続でプラス推移となった。外国人旅行は9ヶ月連続で前年割れだが、海外旅行と国内旅行がぞれぞれ4ヶ月連続のプラス成長を継続。特に、海外旅行は円高傾向が後押しし、4.2%増の1878億3808万6000円と牽引した。台湾や韓国などのアジア方面や欧州方面を中心に堅調だという。また、募集型企画旅行が7.2%増の570億4151万3000円と、海外旅行全体の取扱額の伸び率を上回り、好調。取扱人員も9.2%増の36万4322人と大きく数を伸ばした。

 会社別で海外旅行取扱額が最も高かったのはジェイティービー(14社計)(6.4%増の390億2976万5000円)で、次いでエイチ・アイ・エス(HIS)(9.8%増の242億3686万3000円)、阪急交通社(12.2%増の208億875万6000円)と続く。伸び率では、沖縄ツーリスト(133.5%増の2億8122万4000円)とJTBグローバルマーケティング&トラベル(126.1%増の3618万1000円)が躍進。伸び率3位にはi.JTB(39.9%増の10億5011万7000円)、7位には楽天トラベル(22.9%増の12億3671万3000円)と、オンライントラベルエージェントが上位に入っている。

  国内旅行は1.0%増の3505億9046万8000円。前年並みだが、観光庁によると全国ベースで回復傾向にあるという。また、外国人旅行は18.7%減の57億6157万1000円。その要因には依然として原発事故の影響があげられるが、徐々に減少幅は縮小している。各社の詳細は下記リンク先の一覧表の通り。


▽主要旅行会社取扱概況
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