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東京都中央区、観光振興ビジョン策定へ委員会発足、来年3月の完成予定

  • 2011年7月21日
日本橋の視察の様子

 東京都中央区は先ごろ、今後の観光振興の方向性やビジョンなど戦略的な方針を策定する目的で、「中央区観光振興ビジョン策定員会」を設置した。委員は学識経験者をはじめ各分野の専門家や地域で町の活性化に取り組む人々など10名で構成されており、委員長には法政大学デザイン工学部建築学科教授の陣内秀信氏が選出された。観光振興ビジョンは来年3月の完成をめざす。

 7月1日に開催された第1回の委員会では、これまでの歴史的、文化的なスポットだけでなく、訪問者や住民が一緒に町の魅力を作り上げていくプロセスを楽しめることがこれからの観光であり、それが区の魅力を形成することを確認。今後の方向性として、従来の行政による施策の展開ではなく、中央区の魅力を高める活動をする様々な主体を支援していくことが検討された。

 今後は、「観光戦略専門委員会」と「情報発信専門委員会」の2つの専門委員会を設置し、具体的に検討を進める。観光戦略委員会では中央区の観光資源に関する意識調査で現状を分析し、中央区らしさを検討。情報発信専門委員会では、ソーシャルメディアの活用を含め、中央区の魅力の情報発信を検討していく。

 なお、同日午後には委員による町歩きと運河めぐりを実施し、中央区の魅力を語りあうとともに、今後の検討課題を確認した。