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投稿:店舗全壊、直接的な支援が必須(宮城県沿岸部の旅行会社社長)

  • 2011年4月23日
店舗全壊、直接的な支援が必須(宮城県沿岸部の旅行会社社長)

 私どもは、宮城県沿岸部の旅行会社です。先日、福島の社長の文を読み共感したところがありましたのでメールをさせていただきます。

 私どもの会社は、津波でお店は全壊、ヘドロだらけになりました。こういう時こそ取引先から励ましの言葉や激励がくると思ってましたが甘かったです。取り扱い企業の中には、支払いを真っ先に心配する会社があり、もう一度と考えていたところでしたが、やる気をなくしてしまいました。銀行も被害が甚大だったので、お金を動かすこともできませんでした。追い討ちをかけるように事務所の様子を写真でとってほしいと無茶な会社もあり、気持ちがなえることがありました。

 とどめは、日本旅行業協会の被災地の子供たちを東京ディズニーランドにご招待。私ども被災した旅行会社には、お見舞いの電話もないところが、なぜ子供たちを招待できるのですか?旅行会社は、今、キャンセルの嵐と返金で事業の存続か、廃止かの選択をせまられています。大手の旅行会社は、いつ営業再開するのかも発表せず、駅すらあいておりません。まじめにやってる温泉旅館さんたちもまともに営業できなくて苦労しています。低迷していた旅行業界を支えてきたのは、私どものように地道にやってきた小さな旅行会社ではないでしょうか。残念です。

 他の業界では、震災後すぐ支援物資を持ってきているところもありましたが、日本旅行業協会は、何をしてくれたでしょうか?キャンセル状況のアンケートとお店の状況の確認。それからなにも連絡がありません。きれいごとでは、すみません。私は、福島の社長の痛み・苦しみがよくわかります。

追伸
 その中でも、心配してくれた取引先・旅館・ホテルもあったことに感謝しております。


※メッセージは4月20日に受け取り、確認の上、掲載しました。

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