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日韓観光振興協議会が開催、観光交流拡大に向け4施策を確認

  • 2010年12月16日
 観光庁によると、第25回日韓観光振興協議会が12月15日に香川県高松市で開催され、観光庁審議官の山田尚義氏と韓国文化体育観光部観光産業局長のチョ・ヒョンジェ氏らの議論により、観光振興分野での協力について確認された。確認された事項は、(1)日韓観光交流の更なる拡大に向けた協力、(2)新たに整備された交通インフラ・サービスの活用による地方へのインバウンド観光の波及の推進、(3)文化・芸術への関心を契機とする観光交流の推進に向けた協力、(4)スポーツのイベントや活動への関心を契機とする観光交流の推進に向けた協力。

 (1)については、今年8月の第5回日中韓観光大臣会合の共同声明で、3国間の交流人口に関して設定された2600万人の目標に向け、9月のAPEC観光大臣会合の「奈良宣言」、10月のT20観光大臣会合「扶余声明」にのっとって、両国間の観光交流の拡大に向けて協力を強化するとした。また(2)では、羽田の国際化、韓国高速鉄道(KTS)やJR東北新幹線、九州新幹線での新線区間開業などの活用、(3)は映画やドラマ、アニメ、ゲーム、音楽、ポップカルチャー、食事、伝統行事などの活用、(4)は「するスポーツ」や「見るスポーツ」への参加を促進するため、野球やサッカー、バレーボール、マラソン、登山、スキー、ゴルフ、モータースポーツの活用を盛り込んだ。

 なお、次回会合は2011年に韓国の大邸広域市で開催される予定だ。