フィリピン観光省長官、6年で日本人旅行者倍増へ−家族旅行もターゲットに

  • 2010年10月1日
 フィリピン政府観光省(DOT)長官のアルベルト・アルダバ・リム氏がこのほどJATA世界旅行博にあわせて来日し、弊社の取材に対して今後の展望などを話した。日本人旅行者は前年比約10%増で推移しており、2011年はさらに10%増をめざす考え。「今後6年間で2010年の倍の日本人旅行者を呼び込みたい」と力強く語った。

 増加に向けては、すでに今年7月からコンビニエンスストアのミニストップやエイチ・アイ・エス(HIS)とタイアップし、セブ島旅行などが当たる「南国カンジル!!キャンペーン」を展開している。今後も様々な企業とタイアップしフィリピンをアピールしていく方針だ。

 また、全日空(NH)が2011年3月から成田/マニラ線を就航することにも期待。フィリピン国内では次々とホテルが開業するなどインフラ整備が進んでいるといい、カジノやテーマパーク、ショッピング施設、グルメなど家族それぞれが楽しめる施設も多く、ファミリー層の獲得にも力を入れていく。

 このほか、リム氏はMICEに注力したい考えを説明。ただし、「70年代はMICEに関して東南アジアの中でもリーダー的存在であった」がその後、MICE分野は他国に追い抜かれたため、身を結ぶまでには「少し時間が必要だろう」とした。

 なお、JATA旅行博覧会のフィリピンブースでは、現地から32社の旅行業界関係者が参加。往復航空券やスイーツが当たるスタンプラリーを実施したほか、タレントのガウさんが「新しいフィリピンの魅力」と題してセミナーを開催した。