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若者を海外へ−「VWC for youth 1million」提案、JATA博の公開議論で

  • 2010年9月28日
 日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室が、JATA世界旅行博の業界日に開催した公開ディスカッション「学生の海外旅行市場の可能性を探る」で、登壇したTQ代表取締役で観光マーケティングプロデューサーの江藤誠晃氏は、「業界として学生と世界を結びつけるための役割をしていくべき」として、若者を対象にした「VWC for youth 1million計画』を実現してはどうか」と、400万人といわれる学生市場を対象に、海外旅行者数100万人達成に向けた産学官の連携を提言した。

 同ディスカッションは、先ごろVWC2000万人推進室が若者の市場活性化の可能性を探る目的で実施した「学生が企画する学生向け海外旅行企画コンテスト」の優秀賞発表とその分析などをあわせて実施されたもの。江藤氏は応募作品や入賞作品から読み取れた傾向の分析とその発表を担当。

 この総括として江藤氏は、受賞作品に多い交流や社会貢献、就活といったキーワードのほか、応募作品全体からも遺跡発掘や企業家精神、環境保全などといったテーマが見られ、旅行に結びつけるチャンスがあるとし、「グループツアーとFITの間に位置するものとして、若者向けのSITを展開できないか」と提案。これをムーブメントとして観光業で作っていくため、「VWC for youth 1million」として、観光庁や各国観光局がSIT素材の発掘、旅行会社がSIT商品の造成、大学が学生へのSITのプロモーションといった3つの機能で推進し、さらに補足としてツイッターやフェイスブックなどで学生のコミュニティを構築することで市場を活性化する仕組みを作り、100万人達成につなげていくとの展望を語った。