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クロアチア・スロヴェニア・ハンガリー、3ヶ国周遊ルートを継続提案

  • 2010年7月8日
 クロアチアとスロヴェニア、ハンガリーは今年で3回目となる合同セミナーを開催し、3ヶ国を巡る周遊コース「パールロード」を引き続きアピールした。パールロードはクロアチア北部、スロヴェニア、ハンガリー南部を周遊するルート。6泊8日の具体的なモデルコースを4つ例示し、さまざまなアレンジの可能性を提案した。
 
 3ヶ国が共通のテーマに掲げるのは、ワインと美食のマリアージュ。ハンガリー政府観光局局長のコーシャ・バーリン・レイ氏は「ヨーロッパにはワイン文化圏とビール文化圏に分かれるが、ワインは歴史的に食中酒として料理とあわせてきたため、ワイン文化圏は料理のレベルが高い」とアピール。日本人にはまだなじみの薄い料理も織り交ぜながら、多彩な料理の魅力を紹介した。

 さらにバーリン・レイ氏は3ヶ国を「日本人が注目しているデスティネーション」と認識。リピーター獲得をはかる考えを示した。今後は引き続き旅行会社にツアーの造成を呼びかけ、研修ツアーなども開催していく。


▽各国の動向

・クロアチア

 クロアチアは、日本人旅行者の訪問がドブロブニクに集中している。今回のセミナーでは、ユネスコ無形文化財のひとつであるレポグラバのレースや、2009年にデキャンタ誌のワインアワードで高く評価されたワインロードなど、首都ザグレブ周辺を中心に、中部クロアチア地域の観光素材を提案した。

・スロヴェニア

 スロベニアを訪れる日本人旅行数が増加しており、2007年以降は毎年前年比20%から30%増加している。宿泊数も好調に推移しており、今回のセミナーではスロベニアでの滞在数増加を促すのが目的だ。首都リュブリャナに宿泊することで参加できるアクティビティとして、青空市場や遊覧ボートを提案。また、国土の60%以上を占める多彩な自然をアピールした。

・ハンガリー

 ハンガリーは、世界遺産で2010年にヨーロッパの文化首都になったペーチや2009年に世界無形遺産に登録されたブショー祭り、韓流ドラマ「アイリス」のロケ地として注目されそうなバラトン湖エリアなど、ハンガリー南部の新しい魅力を紹介。パールロードのインまたはアウト時の滞在地となるブタペストは、世界唯一の水陸両用バスを使ったアトラクションとして09年春に開始した「リバーライド」など、新しい素材を紹介した。