クラツー、2009年度は3年ぶり黒字−のれん代償却終了と営業堅調で

  • 2010年6月23日
 クラブツーリズムは2010年3月期(2009年4月1日〜2010年3月31日、以下2009年度)で、3年ぶりとなる黒字を計上した。2004年の独立から5年にわたって続いたのれん代の償却が昨年度に終了した。また、厳しい市場環境の中でも営業実績が予算どおりに推移したという。

 2009年度の売上高は前年比3.7%減の1313億7298万5000円と前年割れ。一方、のれん代の償却費を計上していた販管費が16.6%減の163億1152万1000円となり、営業損益は22億6688万5000円の黒字(前年度:16億2299万1000円の赤字)となった。

 営業外損益では、前年度に2億3798万3000円を計上していた為替差損が250万円に縮小。経常損益は23億2513万1000円の黒字(同:18億4509万9000円の赤字)であった。また、純損益も22億3294万7000円の黒字(同:11億626万円の赤字)となった。

 なお、観光庁が取りまとめる主要旅行会社63社の旅行取扱概況によると、同期間のクラブツーリズムの旅行総取扱額は4.2%減の1338億915万4000円。海外旅行は2.0%減の453億1144万2000円、国内旅行が5.3%減の884億7047万9000円であった。いずれも前年割れしているものの、その下げ幅は海外旅行では5番目、総取扱額では3番目に小さな水準だ。