TAM航空、東京事務所を開設−スターアライアンス加盟で販売拡大ねらう

  • 2010年4月28日
 ブラジルのTAM航空(JJ)は4月27日、東京事務所を開設した。日本地区総支配人には総代理店(GSA)の小野田孝英氏が就任し、現在JJ東欧・アジア地区アカウント・マネージャーのジュリアーノ・ポンジオ氏が指揮にあたる。JJは、アジアでは韓国、香港、台湾、タイに総代理店(GSA)の事務所を設置しているが、JJ社員が常駐するのはこれがはじめて。JJは5月13日にスターアライアンスへの加盟を控えており、東京事務所では全日空(NH)とのコードシェア開始も見すえつつ、販売の拡大をはかる。

 27日に開催したレセプションの場で、JJ副社長のカステロ・ブランコ氏は、「アジアは航空業界において世界で最も重要な地域」とし、「その地域で事業を始めるにあたって日本以上に適切な場所はない」と挨拶。その上で、「BSPの取扱高で、アジア/南米間の旅客市場は4億米ドル(約375億3000万円)」と規模の大きさを説明し、東京事務所の開設によって需要を取り込む方針を示した。

 また、ポンジオ氏は本誌取材に対して、「1月に日本地区でブラジル域内線のBSP決済を開始してから3ヶ月で取扱高が50万米ドル(約4700万円)に達した」とし、「非常に良い滑り出し」と強調。NHとのコードシェアは「9月末までには実現したい」といい、コードシェア開始をきっかけに日本/南米間の業務渡航、レジャー、在日南米人の3セグメントに注力する考えを説明した。目標としては、初年度の収益を250万米ドル(約2億3500万円)とし、その後年間20%ずつ拡大していきたいと語った。