日本航空、成田/上海線など減便で供給量20%減に−ベトナム線など増便も

  • 2010年2月5日
 日本航空(JL)は2月4日、2010年度上期の路線便数計画を発表した。国際旅客事業では、成田/上海線を週28便から週21便に、成田/ニューヨーク/サンパウロ線を週3便から週2便に減便。一方、成田/ホーチミン線の週6便と成田/ハノイ線の週3便はそれぞれデイリーに増便する。成田/グアム線の機材変更やこれまでに発表済みの減便、運休を含めて、上期の座席供給量は有効座席キロ(ASK)ベースで前年比20.1%減となる計画だ。

 また、国内旅客事業はASKベースで7.9%減とする。これまでの発表済み分に加え、あらたに羽田/広島線、関空/福岡線、福岡/那覇線、福岡/鹿児島線や、伊丹発着の松山、宮崎、大分、鹿児島、出雲の9路線を1日あたり1便から2便減便する。一方、羽田/那覇線と羽田/関空線、中部/札幌線、関空/那覇線、福岡/仙台線、鹿児島発着の徳之島、奄美大島、種子島の各路線は1日あたり1便から2便増便する。また、国内フィーダー路線の成田/札幌線も週14便から21便に増便する。

 JLは経営再建の大きな柱として不採算路線の撤退や経営資源の集中投下を重要視しており、今回の発表分もこれに沿ったもの。ベトナム線の増便は、経済の高成長を背景にビジネス需要を見込んだものと見られる。