アメリカン航空（AA）会長兼最高経営責任者で、ワンワールドの取締役会長であるのジェラルド・アーピィー氏は日本航空（JL）について、今後も日本航空を重要なパートナーとして位置づけていくことを、AAおよび両社が加盟するワンワールドの姿勢として強調、JLに対してワンワールドのメリットをアピールしたした。これは11月9日に開催されたメキシカーナ航空（MX）のワンワールド加盟式典の席上に述べたもの。

　アーピィー氏は世界的な経済不況で影響を受けるなか、特にアジア太平洋地域に展開する航空会社が厳しい状況にあるとの考えを示しつつ、「アジア太平洋地域で最大の航空会社であるJLは、不況の影響をまともに受けている」と言及。「JLの今後やアライアンス戦略への関心が高まっているが、ワンワールドが他のアライアンスを上回る価値をJLにもたらすことができる」とアピールした。さらに日米航空協議で進めているオープンスカイについて、実現後には「JLがAAと独占禁止法除外の認可を受けられる可能性が高い」とし、「ワンワールドに留まることで収益を十分享受できる」と話した。