ロイヤル・カリビアン、アジア商品や大型客船就航で販売促進−ユニットも発売

2008年、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCC)および、セレブリティ・クルーズに参加した日本人は前年比10%増となる約9300名。このうち、RCCは約7200名、セレブリティ・クルーズは約2100名。アジアクルーズやヨーロッパ地域のクルーズが好調であった。ただし2009年度上期の傾向としては、昨年秋頃がちょうど経済危機と重なっており、現状としては厳しいという。一方で、燃油サーチャージ額の値下げや円高の影響により間際予約が増え、5月中旬出発の予約も入ってきている。クルーズ価格の変動などもあり、アラスカクルーズやメキシカン・リビエラクルーズが堅調に推移し始めているようだ。
アジアクルーズは、シンガポール発着で3泊から5泊の短期日程で利用可能だ。日本人コーディネーターが乗船するほか、今年からミキ・ツーリスト主催の日本語寄港地観光を設定しており、ファミリー層をターゲットに販売を強化する。このほか、新造船オアシス・オブ・ザ・シーズは、1月9日から2月13日までは混みあっているものの、2月20日以降であればグループにも対応できるという。
▽ミキ・ツーリストでは初めてのユニット商品も発売
ミキ・ツーリストは、クルーズと成田発着の航空券を組み合わせたユニット商品の販売を開始。これは、新たにクルーズ約款を申請して造成したもの。今回は、成田発着のシンガポール航空(SQ)を利用しロサンゼルスからのメキシコクルーズを発売。旅行日程は9日間で、13万8000トンのマリナー・オブ・ザ・シーズに乗船してカボ・サン・ルーカスやマサラトン、プエルト・バジェルタなどをめぐる。料金は例えば8月9日出発のジュニアスイートであれば40万5000円で、SQの燃油サーチャージや港諸税や船内チップを含む。旅行会社へのコミッションは料金の10%に設定した。ミキ・ツーリストでは、今後も販売動向を注視しつつユニット商品を拡充していきたい方針だ。