JATA金井会長、明るい兆しを需要につなげる−09年度VWCは3ヶ国・地域追加へ

海外旅行については、2年目となるビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)を推進。重点デスティネーションには、3ヶ国・地域を追加する。具体的な国・地域は明かされていないが、4月10日に開催されるVWC2000万人推進特別委員会で正式決定する予定。決定すると、重点デスティネーションは現在の12ヶ国・地域から15ヶ国・地域に拡大する。
国内旅行では、観光立国推進基本計画で掲げる国内宿泊数年間4泊と観光旅行消費額30兆円の目標達成に向け、「もう一泊、もう一度(ひとたび)」のキャンペーンを展開。訪日旅行については、「昨今の状況をふまえ、観光庁や日本政府観光局(JNTO)が検討している緊急対策に、できる限りの力添えをしていきたい」考えだ。
▽09年度は「現場」を巻き込む
海外旅行では、在日外国政府観光局によるFAMツアーの活性化も進める。JATA事務局長の奥山隆哉氏によると、現場のスタッフを巻き込んで旅行業界を活性化するねらいだ。VWCでは、重点市場ごとに活動の進捗に差異があり、各市場特有の課題はあるものの、「市場の注意をひきつけるほどの工夫や知恵が足りなかった」可能性があると説明。特に「政府観光局や航空会社と連携し、ダイレクト・マーケティングのメッセージは多数出してきた」が、「旅行会社の現場を巻き込む方法」が十分ではなかったと分析し、この点を強化する方針を説明した。
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