旅行業倒産件数、2008年度は59件、負債総額は172%増、3月は4件に

  • 2009年4月9日
 東京商工リサーチ(TSR)によると、2008年度(2008年4月〜2009年3月)の旅行業倒産件数は前年比25.5%増の59件となった。2007年度は47件、2006年度は39件となっており、この数年は年々倒産件数が増加している。負債総額は172.1%増の100億200万円(前年度:36億7500万円)。倒産件数は破産が48件(前年度:37件)で、原因としては「販売不振」が50件と最も多い。負債額では総額1億円未満が36件となっており、TSRでは企業規模の小さい会社が販売不振で清算型の倒産となる破産が多かったとしている。宿泊業の倒産件数は15.1%増の152件(前年度:47件)、負債総額は35.5%減の1656億5000万円(前年度:2566億7600万円)であった。

 3月の旅行業倒産件数は4件(前年:2件)、負債総額は21億2400万円(前年:7500万円)。前年より額が多いのは、普門エンタープライズの負債19億円が入っているため。宿泊業は12件(前年:11件)、負債総額は164億1400万円(前年:165億5800万円)であった。


08年の旅行業倒産件数は59件で負債総額も114.5%増の83億9800万円と大幅増(2009/01/16)