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九州国立博物館、佐賀市重要文化財の「涅槃図」を報道関係者に特別公開

  • 2008年8月5日
 九州国立博物館はこのほど、報道関係者を対象に佐賀市重要文化財の「涅槃図」を公開した。近く修復を予定しており、所蔵者の慧日山高伝寺と佐賀市教育委員会に対して専門家が修復箇所などを説明する機会に報道陣を招待した。涅槃図は1703年に若井利左衛門利久(わかいりさえもんとしひさ)が、第3代佐賀藩主の鍋島綱茂の命により京都の東福寺にある涅槃図を写しとって描いたもので、釈迦の入滅の姿を描いた表装は縦15.2メートル、横6メートルの仏画。修復完了後は一般公開も検討する。

 九州国立博物館の文化財保存修復施設は昨年度までに、独立行政法人国立文化財機構の所蔵品や国、県、市町村指定やそれに準ずる文化財59件を修理、修復してきた。これまでに6回修理関連の特集陳列や年1回の修復施設の特別公開を実施しており、広報活動を展開している。


※記事中の表記を一部誤っておりました。お詫びのうえ訂正いたします。 (編集部 8月7日9時40分)