アクセスランキング、1位SQのA380を公開、2位は上半期倒産件数

  • 2007年10月20日
[総評] 以前からアクセスランキングの上位に登場しているエアバスA380型機の第1号機をシンガポール航空が受領しました。ファーストクラスを超える「スイート」とは個室で、高級ヨットデザイナーによるデザインで、日本のジャムコも手がけたもの。A380型機の製造には多くの日本の企業が加わっていることが伝えられていますが、SQの新たなコンセプト「スイート」にも日本の技術が加わり、専門外ながら興味を覚えます。こうした点からも、ぜひこの「飛行機」に搭乗してみたいものです。10月25日にはチャリティフライトを実施、10月28日からシンガポール/シドニー間の定期便に投入されます。

 この話題と同様に関心の高い記事が、旅行業の上半期倒産件数が上昇局面に転じたこと。2002年ごろから現在の減少傾向が続いていましたが、傾向が明らかに変わってきました。件数は1999年からでも年間50件台を推移しており、2005年は47件、2006年は42件ですから、1月から9月までに37件は昨年を上回る可能性が高い状況です。ただし、負債額は昨年74億円でしたが、今年は現在までのところ26億円超。件数は多いものの、小規模の倒産が増えている傾向がデータで分かります。東京商工リサーチによると、倒産件数の半数が代理業で占めており、その理由は記事にも書いておりますが、こうした動きは中小零細企業に厳しい時代になっている、と理解できます。中堅大手では規模拡大を目指す動きがある一方、小規模では倒産が増加する傾向は、着実に業界に変化が起きている、ともいえるのではないでしょうか。(鈴木)


(過去の週間記事アクセスランキングはこちら


▽トラベルビジョン・記事ランキング(10月第3週:10月15日〜19日午後6時)

第1位
シンガポール航空、A380の「シンガポール航空スイート」を公開(2007.10.16)

第2位
旅行業の上半期倒産件数、上昇に転じる−小口倒産が多く発生(2007.10.15)

第3位
日本航空、今年度の早期退職者は約880名の見込み、客室乗務員対象も開始(2007.10.15)

第4位
HIS、ハワイ団体旅行で613名分の参加者名簿を紛失−管理を再度徹底へ(2007.10.18)

第5位
日本旅行、来年1月に海外旅行基幹システムを本格稼動へ(2007.10.17)

第6位
IATA、搭乗券のバーコード使用規格を決定、紙利用でコスト削減に(2007.10.15)

第7位
牧野航空旅行、オムニ航空チャーターで年末年始サイパンツアーを実施(2007.10.15)

第8位
エジプト航空、スターアライアンス加盟へ−カイロ空港第3ターミナルに集結へ(2007.10.18)

第9位
HIS、SQのA380に搭乗するシドニー&シンガポールツアーを発売(2007.10.15)

第10位
ペニンシュラ東京、開業1ヶ月で日本人と外客の宿泊比率が好バランスに(2007.10.16)