問　ハンガリーの有名料理「グヤーシュ」に使う肉は、次のどれか。
　
　A　鶏肉
　B　牛肉
　C　豚肉
　D　鹿肉


　　――正解は最下行へ

ここに注目！


▽ハンガリー料理の主役・パプリカとワイン

ハンガリー料理といえばパプリカ。一口にパプリカといっても、日本でいうピーマンのようなものも含め100種類以上ある。サラダやシチューに入れて食べたり、パウダー状にしたものを香辛料として使ったりする。色は唐辛子のように真っ赤だが、辛くないものがほとんどで料理によって使い分けられる。

ハンガリー料理のもうひとつの特徴はサワークリーム。サラダのドレッシングに使ったり、デザートにかけたり、いろいろな料理にサワークリームが登場する。ハンガリーのスーパーマーケットでは牛乳と同じ大きさの容器でサワークリームが売られている。

定番メニューには、野菜と牛肉をパプリカで煮込む伝統的なスープ「グヤーシュ」、パプリカソース付煮込みチキン「パプリカーシュ・チルケ」、漁師のスープという名の「ハラースレー」、日本でもおなじみの「ロールキャベツ」などがある。デザートとしてよく出されるクレープ「パラチンタ」や「ショムローイ・ガルシカ」、「ドボッシュ・トルタ」は絶品。


▽ヨーロッパの隠れた逸品、上質なハンガリーワイン

ハンガリーではワインがとても安い。スルケバラート、サモロドニ、ケークフランコシュ、ビカベール、レアーニカ、のような有名な品種や銘柄のワインであっても、かなり安く入手することができる。美味しいハンガリーワインを選ぶには、トカイ、エゲル、セクサールド、ビッラーニ、バダチョニなど伝統あるワイン産地をポイントにするとよい。これらワイン産地のほとんどは丘の斜面にある。

・貴腐ワインの有名な産地「トカイ」
世界遺産に登録されているトカイは貴腐ワインの有名な産地。甘さに特徴のある貴腐ワインは「王様のワイン」と称され、ハンガリー名産のフォアグラとよく合う。

・牡牛の血と呼ばれる赤ワイン「エゲル」
南ハンガリーのヴッラーニと共に、赤ワインの有名な産地。牡牛の血と呼ばれるエグリ・ビカヴェールは世界的にも有名だ。11世紀初頭からの古い歴史を持ち、町にはバロック様式の建造物が並ぶ。
　
・ハンガリーワインを試飲できる「ハンガリーワインハウス」
ブダ王宮、三位一体広場の観光スポットでもあるハンガリーワインハウス。長さ数百メートルの地下道には、厳選したハンガリー名産のワイン450種類が展示されている。入館者は最初にワイングラスをもらい、70〜80種のワインをその場で試飲できる。

・ブダペスト国際ワインフェスティバル 毎年9月開催
ブダ王宮で開催される中欧で最もポピュラーなワインイベント。各生産者の自慢するワインの試飲や購入はもとより、ヤギや羊のチーズのような前菜から大鍋料理まで、またジャズから民俗音楽まで楽しむことが出来る。




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