東京のお散歩 Vol 02

  • 2006年3月1日

 私自身のコラムの続きで、東京の風情・・・云々と前回はマイナスばかり書きましたが、今回は「東京らしい」と思う風景をご紹介します。この場所は、一度訪れたときはある方の結婚式で屋形船に乗ったときでした。

 屋形舟は浅草などから出ていますが、そのときは品川からでした。品川とは東海道では第1の宿と伝えられていますが、その風情を本当に一部だけ感じたのは、おかみの着物と屋形船だけでした。

 しかし、その周辺を歩いてみると、運河の奥には釣り宿が点在。さらに、屋形船から観光用の船と昔と変わらぬ職業で生活の糧を得ている方が多くいる感を受けます。この「感じ」に加え、風景を眺めた場所は、船を全面に、さらに船宿や船着場の背景に品川のビル群が見えます。

 この周辺は現在、東京サウスゲート構想として国土交通省、東京都、都市再生機構、民間業者などが地域の開発を「観光」の側面も配慮したつくりを目指しているそうです。最近の東京での大型開発は六本木ヒルズ、表参道ヒルズなど、感覚的に緑を感じさせるものが多い点は共感します。

 ただ、東京の風情はやっぱり歴史と新しい文化を感じさせるものの「融合」は少ないですね。こうした地域を作り出す場合、周辺の「感じ」(雰囲気)と太陽の当たる風景が人を魅了するのでしょうか。
みなさんはいかがですか?

・東京都ホームページ
・建通新聞「東京サウスゲート」形成へ 品川駅周辺地域再整備

トラベルビジョン 鈴木次郎