南アフリカ航空、香港/ヨハネスブルグ線で日本発収入30%、日本語CA採用も

南アフリカへの路線では先ごろ、タイ航空(TG)が運航を開始したところ。アジア系の航空会社ではキャセイパシフィック航空(CX)、シンガポール航空(SQ)、マレーシア航空(MH)などの便とあわせ、「アジアと南アフリカの路線が太くなる」として、競争激化を懸念するよりも南アフリカ全体として底辺の拡大につながるという考え。SAとしては、香港/ヨハネスブルグ線は全日空(NH)との乗り継ぎも良く、日本発の旅客による収入が30%に達することもあり、アジア発の需要の中で日本市場に対しては日本人、または日本語ができる客室乗務員の採用などで細部の要望に対応する体制を整える。
また、スターアライアンスでは来年、南アフリカを重点プロモーション地域とする「ビジット・サウス・アフリカ」を展開する計画。スターアライアンスではTG、SQ、ルフトハンザドイツ航空(LH)などが南アフリカに就航しており、イギリス、ドイツ、シンガポールを重点市場として展開。カヤCEOは重点市場ではないものの、日本での知名度もこの機会を捉えて高めたい考えを示しており、男子プロテニス協会(ATP)のスポンサーとして既に日本でのツアーでもピーアールをしたほか、上海でもスポンサーとして露出するなど、アジア地域での多方面の活動を展開する。
日本と南アフリカの直行便については、南アフリカ政府で新しい航空施策等が策定され、就航への期待が高まっているところ。ただし、カヤCEOはアライアンスの全日空(NH)との協調を図りたいとしており、12月に開催されるスターアライアンス社長会で「( NHの)山元社長とこの件について話したい」と述べるに留めた。