ビジット・ブリテン、「Value for Money」を打ち出す−コン理事

  • 2006年10月23日
 英国政府観光庁(Visit Britain)理事のジャニス・コン氏がミッション団の団長として来日、今回の活動を含め、旅行者の動向やプロモーションなどについて語った。コン氏は今年3月まで、ヒースロー空港などの運営を行う空港公団・BAAの幹部。この経験から、現在の旅行需要と安全の関連について、「湾岸戦争、9.11、ロンドンテロや先日のテロ未遂事件など、旅行者が回復する早さは徐々に早くなっている」とし、先ごろのテロ未遂は訪問者の動向に大きな影響を与えていない考えを示した。

 ただし、日本人については「安全に対する志向が高い」として、やや弱含みの現状を表現。ただし、英国での安全に対する体制は高く、特に先日の未遂事件の際などには空港、航空会社、セキュリティ関係と政府機関との連携、情報交換は緊密に行われているという考えを示し、「再び安心して頂きたい」と言う。特に、「安全」を謳うのではなく、事前の策を講じながらも、「安全性」について適切な行動を取ることで対処。この一方で英国が持つ自然や田舎の素材を紹介することで、「アクティブな人たちに訴えて行く」という方向性を示した。

 コン氏は今後のプロモーションについては、「多くの文化遺産と自然、ガーデニングなどを連携してプロモーションしていきたい」という。特に多くの博物館は無料であり、英国国内を移動する際の鉄道パスなどの各種割引、ベッド&ブレックファーストなどを利用した時など、「Value For Money(金額に対する価値)」を打ち出していく必要性に言及した。