ベトナム航空、好調な集客が進む、今後も新路線開設などで集客力強める

  • 2006年10月4日
 ベトナム航空(VN)はこのほど、冬のプロダクトセミナーを開催、日本地区総支配人のグエン・ズオン・ビン氏が好調な集客状況と、引き続き旅行会社からの送客等での協力を要請した。今年1月から8月までのベトナムへの日本人訪問者数は前年比20%増。また、アンコールワットをはじめ、日本発インドシナ各地域への集客も順調に進んでおり、VNの搭乗客は21.5%増と順調な伸び。特に、関東地方からの集客は日本全体の50%のシェアを占め、力強い動きを示しているという。VNではこの冬スケジュールから、ハノイ/ルアンパバン線を就航する予定で、新たなデスティネーションを加え、引き続き高い成長率を保ちたい考えだ。

 ベトナムへの日本人訪問者数は現在、38万5000人超と20%増を記録。カンボジアについては15万2000人と10%増を推移し、いずれも好調。ベトナムは昨年も前年比で20%増を記録していることから、徐々にポテンシャルが潜在化しているとの見方だ。今後は、ベトナム国内、インドシナ滞在・周遊、ビヨンドの3つをそれぞれ成長させたい考え。
 特に冬スケジュールから、ルアンパバン線を就航。空港施設などとの兼ね合いもあり、機材はATR-72型機で、エコノミークラス65席と小型機を利用するが、今後は、需要動向も合わせ機材の大型化にも前向き。
 また、VNを利用した中国・昆明へのルートも開拓。さらに、シンガポール、バンコク、クアラルンプールなどアジアの各都市のほか、欧州へも就航。また、ホーチーミンからはシドニー、メルボルン線を運航しており、インドシナだけでなく、ビヨンドについても今後は積極的に取り組む。

 なお、VNの今冬スケジュールは日本航空(JL)との共同運航便を含め、夏スケジュールの週34便体制に変更はない。ただし、成田/ハノイ線のVN運航便で、ハノイ発のVN954便は夏スケジュールで水曜日23時50分発から、木曜日0時10分発となる。これについては、CRS上の曜日表記は「4」だが、水曜日の便として対応するよう促した。