2006年度のグッドデザイン賞、全日空の成田ラウンジとable端末が受賞

  • 2006年10月3日
 (財)日本産業デザイン振興会はこのほど、2006年度のグッドデザイン賞を発表、このうち、建築・環境デザイン部門で成田空港の「ANA Lounge」、商品デザイン部門で全日空(NH)の予約システム「able」端末がグッドデザイン賞を受賞した。NHでは国内線の一般席が商品デザイン部門でグッドデザイン賞を受賞しており、今年は2年連続となる。

 ラウンジについては審査委員から、「誠実である」「機能・性能がよい」「魅力が感じられる」の評価を受けている。全日空のラウンジはジャパニーズモダンコンフォートをテーマとして、「和」を取り入れたもの。空港ラウンジとしてインターネットの接続などのほか、シャワールーム、リフレッシュサロンなど多様なニーズに応えるもの。

 「able」については「美しさがある」、「誠実である」、「機能・性能がよい」、「使いやすさ・親切さがある」、「安全への配慮がなされている」、「使用環境への配慮が行き届いている」などで評価。また、デザインについても「多機能・高機能をわかりやすく伝えている」、「使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している」、「ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している」に加え、4項目で評価。特に、従来の航空券の発券から、チケットレスへと移行する中で、省スペース性などを考慮した点が高い評価につながったようだ。

 なお、今年のグッドデザイン賞は2918件の審査対象に対し、合計1034件が受賞。このうち、商品デザイン部門は854件、426社、建築・環境デザイン部門は101件、94社、コミュニケーションデザイン部門は30件、21社、新領域デザイン部門は49件、48社であった。