現地レポート:バンコク市内、観光施設の状況、「通常」どおり

  • 2006年9月26日
[現地特派報告] クーデターから1週間を経たタイ、バンコク−新空港の開港を週末に控え、近々『旧』となるドン・ムァン空港から市内までの有料高速道路、そして一般道ともに通常通りの様相だ。ホテル、レストラン、ショッピングモール、そしてゴルフ場などでクーデターがあったことを理由に営業を見合わせている施設は無く、市内は地元の会社員や観光客などでいつもどおりの賑わいを見せている。地下鉄、BTS、路線バスなどの交通機関にも遅れや運休はなく、平日の交通渋滞は相変わらずで、普段と変わらないバンコクの姿だ。


 バンコク市内の観光地については、国会議事堂近くの大理石寺(Marble TempleもしくはWat Benchamabophit)では戦車が2台配置され、マシンガンを手にした兵士が警備にあたっている。しかし、その周りをタイ人、欧米人などの観光客が取り巻き、写真を撮ったり兵士に握手を求めたりしている光景も見受けられた。兵士も快く笑顔で記念撮影に納まっており、むしろ「平和的」にすら見える光景。
 エメラルド宮殿に至っては、通常の警備体制であるものの、戦車や兵士などのものものしい警備は一切なく、世界各国から訪れる観光客が列をなしている。ここでは日本人観光客の姿も見られたが、欧米人や韓国、中国人などの観光客に比べ、その数はやや少ないように見受けられる。

 数ヶ所を巡っただけであるが、わざわざ首相官邸などに出かけることでもしない限り、バンコクでクーデターが発生したことが信じられないほど、「通常」ぶりで、観光にも支障は無いようだ。