ハワイ、上半期の日本人訪問者数は8.8%減、下期から機材大型化に期待し5%減に着地の見方

  • 2006年8月2日
 ハワイ州産業経済開発局(DBEDT)によると、6月の日本人訪問者数は前年比13.4%減の10万7224人、1月から6月までの上半期累計は8.8%減の66万7147人となった。ハワイ州観光局(HTJ)では、6月の供給座席が前年比で2桁減となっていることを主要因として、7月についても大型コンベンションの開催によるホテルの供給不足も影響して訪問者数については厳しい見方を予測している。

 HTJの一倉隆ディレクターは「ハワイにとって、チャレンジとなる」と今後を占う。特に、燃油サーチャージの消費者負担増による旅行費用の増加、航空会社の座席供給量やホテルの客室供給数の動向、東南アジアなどとのデスティネーション競争が激化する見通し。ただし、今年の上半期については厳しい状況に置かれながらも「まずまず」との見方をしている。

 期待は今後、ノースウエスト航空が機材の大型化による座席供給量の増加だ。足元の7月から9月までの3ヶ月では日本発は前年比11.3%減で、東京は4.6%増とプラスに改善、名古屋は0.1%増であるが、大阪は25.9%減と厳しい。大阪発でNWの機材大型化も計画されており、実現されれば前年比16%減程度に改善、全国発でも9.0%減と前年比の減少幅は一桁台に収まる見通し。これを受け、一倉氏は年間では訪問者数は「前年比5%減程度」に落ち着く見込みを示している。