JTB、東大との共同企画「ローマ体験学習ツアー」を発表

  • 2006年7月11日
 JTBはこのほど、東京大学の企画協力により、知的好奇心が高いアクティブシニアを対象にした「古代ローマ時代の遺跡発掘現場」を見学するツアーを発表した。ツアー名は、その名も「青柳正規東京大学名誉教授がご案内する 第二のポンペイ ソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡発掘現場見学と皇帝たちのリゾート地をめぐる ナポリ・ローマ8日間」。出発日は2006年8月23日発と10月4日発の2つを設定。料金はいづれも大人1名で、8月23日発が52万8000円、10月4日が49万8000円。募集人数は25名、10名から催行する。
  
 ツアーでは、イタリア・カンパーニャ州にあるソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡の発掘現場を2日間かけて見学するが、東京大学の名誉教授でもあり、古代ローマ歴史的考古学の世界的権威としても知られる青柳正規氏がそれを案内する。また、発掘現場の見学だけではなく、かつてローマ皇帝たちのリゾート地だったナポリや世界遺産のアマルフィ海岸なども訪問する。
 
 ソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡はイタリアのカンパーニャ州ソンマ・ヴェスヴィアーナ市にあるローマ時代からの遺跡。長く火山灰に埋もれていたが、1930年に発見された。発見当初は初代ローマ皇帝のアウグストゥスの別荘ではないかと推測されていたが、資金不足から東京大学が調査を始める2002年までの70年間、発掘が中断されていたという。現在、東京大学では、柳正規氏が発掘リーダーを務める学術プロジェクトとして、考古学のみならず火山学、地質学、建築学、情報処理学など多角的に研究を重ねている。