ラトヴィア、大使館開設し、日本での市場の拡大に向けて取り組みへ

  • 2006年4月24日
 ラトヴィア観光開発代理店は4月21日、東京で旅行会社対象のセミナーを開催、手つかずの大自然と歴史・文化が色濃く残るデスティネーションの魅力を紹介した。4月20日には東京で、ラトヴィア大使館オープニングセレモニーが開かれており、観光部門を管轄する大使館の開設でラトビアは、日本マーケットへのプロモーションを積極化する。ラトヴィア観光開発代理店社長のウルディス・ヴィートゥワリンシュ氏によると、ラトヴィアへの日本人訪問者数は増加傾向で、現在は1万人弱ほど。ラトビア全体でも近年、外国人訪問者数が好調に推移、イギリス人、ドイツ人訪問者をメインに2004年は03年比23%増、2005年は04年比25%増の350万人に達する状況だ。


 ヴィートゥワリンシュ氏は、多種多様な動植物や美しい海岸地帯の豊富な自然とアールヌーヴォーの首都と称される首都リガをはじめオペラやバレーなど芸術溢れるデスティネーションの名所、特徴を説明。4年に1度、次回は2008年に開催される1万3000名の合唱祭「歌謡祭」を筆頭に夏至祭り、中世祭りなど伝統あるイベントを紹介した。参考ルートとして、バスを利用、サンクト・ペテルブルグからタリン、リガ、ビリニュスを巡るルート、列車を利用しサンクト・ペテルブルグからリガ、ビリニュスを訪れるルート、フェリーを利用するヘルシンキ/タリン間、リガ/ストックホルム間のルートを説明した。
 現地オペレーターによると、ラトヴィアを取り扱う旅行会社の商品では、世界遺産に登録される首都リドの旧市街を組み込む。また、ラトヴィアを含む商品の大半は、バルト三国周遊ツアーで、世界遺産に登録される3国の旧市街観光がメインになるという。


 ラトビアの首都リガへは、空路はフィンランド航空(AY)、スカンジナビア航空(SK)、アエロフロート・ロシア航空(SU)、KLMオランダ航空(KL)、ウズベキスタン航空(HY)の5社を利用した場合、乗り継ぎ1回で訪問可能。フェリーはヘルシンキ/タリン間、リガ/ストックホルム間を運航、シニア層を中心に日本人の利用者も徐々に増加しているという。