近ツー、05年12月連結決算は9%の減収も増益を確保

  • 2006年3月2日
 近畿日本ツーリストの2005年12月期連結決算は、営業収益が前年同期比9.7%減の845億2100万円、営業利益5.3%増の19億6000万円、経常利益43.8%増の26億3300万円、当期純利益71.6%増の20億700万円となった。また、近ツーの単体では、営業収益6.3%減の680億500万円、営業利益48.5%増の3億900万円、経常利益が1.0%増13億3600万円、当期純利益51.0%増の15億2700万円。

 近ツーは平成18年度を初年度とした「中期経営計画」の初年度となり、システム、仕入、情報等の共有、地域での提携企業とシナジー効果を高める等の施策により経営基盤を強化する。旅行事業では、団体旅行ではトリノオリンピック、FIFAワールドカップドイツ大会、日豪交流年での「大地のまつり」などの企画販売を推進。また、個人向けではアクティブシニアを中心に需要拡大にあわせクルーズ商品の販売、また個性化する挙式関連では海外ウエディング商品の充実で高品質商品を提供していく。また、サイト「ツーリストヴィレッジ」をはじめとするウェブ、モバイル販売の充実と店頭販売の融合を推進する。

 なお、平成18年会計年度の連結業績の予想は、営業収益865億円(対前年比2%増)、経常利益25億円(対前年比5%減)、当期純利益7億円(対前年比65%減)を見込んでいる。