カナダ観光局会長、航空会社との協力拡大が鍵、80万人は達成できる

さらに、シャルル氏は、日本の動向に関して「2005年1月から11月のカナダへの日本人訪問者数は前年比2.1%増。ポジティブな成長と捉えている」とコメント。ただし、2005年1月から4月までの好調な伸びに対し、夏から秋にかけて人数が落ち込んだ状況について「原因は複合的なもの」と語り、1)カナダドルの高騰、2)燃油サーチャージなど様々な理由による海外旅行の低調な需要、3)供給座席数の不足を挙げた。中でも特に、チャーター便の減便を強調。日加会議で提案し、チャーター増を実現することで需要拡大を目指す。
また、CTCは、前回の観光会議で設置したワーキンググループからの意見を集約。この結果、改善のための提案として、1)カナディアン・ロッキーやメープル街道、赤毛のアンの島として有名なプリンス・エドワード・アイランドなど人気デスティネーションの旅行商品の体験を盛り込んだパッケージ商品化、2)姉妹都市の増加を進めるなどの2国間の関係強化を目指した文化交流促進、3)国内の航空インフラ整備などを紹介する予定。本会議でこれらの提案に対する日本の協力を求める。
CTCは現在、年間700万加ドルの予算を日本マーケットに投資している。シャルル氏は、「カナダ政府やCTCパートナーに働き掛けて投資額を増額したい」意向を表明。決定次第、今年から日本でも本格的に開始したCTCグローバル・プロモーション「ブランド・カナダ」キャンペーンなどのプロモーション費を拡大し、2010年の目標達成に向け、万全の体制で相互訪問者の増加に取り組む。