JALグ、国際線旅客は3ヶ月連続で減少、上半期計で1%減

  • 2005年11月21日
 JALグループの9月の国際線輸送実績は前年比0.3%減の126万6293人と3ヶ月連続で前年実績を割った。なお、4月から9月の上期合計では0.1%減の723万244人。国内線は9月が4.2%減の384万6383人、上期計は1.0%減の2228万6276人だ。減少の理由は中間決算でも明らかにしているが、反日デモの影響によるレジャー需要の停滞に加え、安全運航等の問題による旅客離れが要因と考えられる。

▽JALグループ:路線別旅客数、搭乗率データ(PDF)
http://www.travelvision.jp/html/pdf/jal050409.pdf

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 9月の路線別旅客数は太平洋線(1.2%増)、東南アジア線(0.8%増)、グアム・サイパン線(0.1%増)、韓国線(4.4%増)と前年並み、あるいはやや上向きの路線がある。ただし、中国線が7.1%減の14万3651人と他の路線に比べてやや停滞。ただ、4月からの上半期実績を見ると、中国線は5月の最低期以降は徐々にであるものの、搭乗率は改善する方向にある。ただし、上期計の搭乗率は前年を1.1%ポイント下回る67.9%。グアム・サイパン線だけが6.6%ポイント増加の72.4%となり、搭乗率は低下。ただし、座席供給量の指標である有償座席キロ(ASK)は2.0%増の507億5467万7000ASK、有償旅客キロ(RPK)は0.3%増の344億4436万5000RPKとそれぞれ増加している。
 なお、JALグループ国際線旅客便の9月の運航便数は5711便、運航率は99.4%、定時出発率は84.9%であった。