主要50社、上半期の海外旅行は2.6%増、企画商品も0.8%増 (上半期・9月データあり)

  • 2005年11月14日
 主要旅行業者50社の上半期取扱額は前年比2.5%増の3兆277億7735万7000円となった。海外旅行が2.6%増の1兆2904億3936万3000円、国内旅行は2.3%増の1兆7210億6104万8000円、外国人旅行は20.4%増の162億7694万6000円と、全区分で増加を示した。なお、企画商品については、海外旅行では取扱額が0.8%増の4073億2427万円、取扱人員は2.6%減の229万5633人、国内旅行は5.2%増の5442億8949万9000円、取扱人員は5.2%増の2071万6454人、外国人旅行は17.8%減の3億5479万6000円、取扱人員は1.9%増の3万902人である。
 反日デモの影響が懸念されている海外旅行取扱額全般では、7月、8月がマイナス成長となったものの、9月にプラスへ転化し、前年を上回る実績を収めた。企画商品では取扱額でわずかに増加したものの、送客人数が多い中国方面の減少があったことで、数字としてもマイナス成長となった。国内旅行は愛・地球博開催による中部地区への送客が好調であったことから、全般の取扱額、企画商品の取扱額、取扱人員と全面的に増加を示した。

 なお、旅行会社別の海外旅行の取扱額順はジェイティービー、阪急交通社、エイチ・アイ・エス、ジェイティービーワールドバケーションズ、近畿日本ツーリスト、日本旅行、日本通運、ジャルパック、ジェイティービートラベランド、ANAセールスと上位10社に変わりは無い。11位は日新航空サービス、12位はトラベルプラザインターナショナルとなり、13位のクラブツーリズム、14位の東急観光、15位のジェイティービービジネストラベルソリューションズの3社はそれぞれ前年からひとつ順位を落とした。
 伸率順ではトラベルプラザインターナショナル(26.8%増)、阪急交通社(17.5%増)、京阪交通社(13.7%増)、エイチ・アイ・エス(12.0%増)、日立トラベルビューロー(12.0%増)、阪神電気鉄道(11.1%増)、日新航空サービス(9.5%増)、アールアンドシーツアーズ(8.4%増)、タビックスジャパン(8.2%増)、三交旅行(8.1%増)が上位10社だ。前年比増を記録した会社は25社となっている。


▽9月の取扱額は2.5%増、海外は3ヶ月振り成長も企画商品はマイナス

 50社の9月単月の取扱額は2.5%増の5382億7284万8000円、このうち海外旅行は1.0%増の2540億7448万5000円、国内旅行は3.8%増の2812億5677万7000円、外国人旅行は13.3%増の29億4158万6000円。海外旅行は3ヶ月ぶりに前年比増を記録し、3区分全てで前年実績を上回った。
 企画商品は海外旅行が1.2%減の792億6937万9000円、取扱人員は6.0%減の46万5416人。これについては、未だ中国方面の取扱いに苦戦していることが影響として残っているようだ。なお、国内旅行は6.2%増の860億977万4000円、取扱人員は8.6%増の325万918人、外国人旅行は66.7%減の1471万8000円、取扱人員は24.2%減の1868人となった。


▽主要50社、上半期取扱額(PDF版)
http://www.travelvision.jp/html/data_files/50agent_halfyear.pdf
▽主要50社、上半期取扱額(エクセル版)
http://www.travelvision.jp/html/data_files/50agent_halfyear.xls


▽主要50社、9月の取扱額(PDF版)
http://www.travelvision.jp/html/data_files/50agent_0509.pdf
▽主要50社、9月の取扱額(エクセル版)
http://www.travelvision.jp/html/data_files/50agent_0509.xls