東急、従業員のコンプライアンス意識向上で社外の相談・通報窓口を開設

  • 2005年10月26日
 東急観光はこのほど、従業員のコンプライアンスへの意識向上、法令・社内規程、行動規範の違反行為についての事前予防などを目的とした企業倫理ヘルプライン、通称「TOPヘルプライン」を社外に開設した。東急観光は来年1月末の社名変更、再上場を目指しており、社内体制の整備を進めている。
 今回設置したヘルプラインは問題点の早期発見、公益通報者保護法への対応で公正、透明性のある風通しの良い企業風土の形成を目指す姿勢の表れ。社内には「コンプライアンスホットライン」という専用電話を設置していたが、新たに弁護士事務所と契約し、社外に設置することで透明性を高める。従業員からの連絡は専用電話が原則だが、電子メール、封書、面談などでも可能で、実名、匿名にこだわらない。このヘルプラインに寄せられた情報は、弁護士から常勤監査役に報告、社長と協議する。ここで対応を決定、対処、処置について通報者にフィードバックする仕組みだ。