HIS、6月は12%増の180億円超、米レジャー、ビジネスとも本格回復

  • 2005年7月29日
 エイチ・アイ・エスの6月分総取扱額は前年比12.2%増の180億6563万7000円、うち海外旅行は11.8%増の170億8172万1000円、国内旅行は19.3%増の9億8391万6000円であった。HISによると、シニア層を中心としたヨーロッパ方面が好調に推移、アメリカ方面へのレジャー、ビジネスとも本格的な回復の動きから、反日デモの影響をカバー。また、中国フェアの実施などで業績への影響は軽微としている。なお、中国方面の航空券販売は法人需要で前年並みに回復したが、企画旅行では前年比20%減の集客で、影響は7月まで残ると予想している。
 今後の8月から9月の海外旅行は前年比14%増と好調。これは、出発日が分散化しており、9月の連休を中心としたレジャー需要が増えているようだ。販売施策としては夏休み旅行の需要喚起、間際予約の取り込み策として、新聞広告やTVCMなどを使う広告を集中的に展開して販促するほか、WEB限定商品の期間限定販売、学生パンフレットやファミリーパンフレットで顧客層別に絞り込んだ増売を狙う。また、8月1日から成田空港カウンターにおいて、出発時の混雑を緩和するため、HIS専用ブースを現行の5ブースから11ブースに増設するなどで、サービス強化を図る。