JALグ、第1四半期営業収益5%増、国際線旅客は燃油運賃で単価増加

  • 2005年7月28日
 JALグループは18年3月期第1四半期の連結業績をまとめた。これによると、営業収益は前年比5.0%増の5033億8400万円、営業損益は320億4200万円の赤字、経常損益374億8600万円、四半期純利益は383億7500万円となった。営業収益については国際線旅客収入で6.4%増の1596億300万円、国内線は0.2%増の1503億3600万円。また、事業別では航空運送事業の売上高は3.6%増の3973億5000万円、営業損益は345億8700万円の赤字、航空運送関連事業は売上高10.0%増の761億2900万円、営業損益14.9%増の15億3200万円、旅行企画販売事業は売上高1.2%減の972億1500万円、営業損益は6億9600万円の赤字。
 航空運送事業では国際線が米大陸、欧州線など長距離線で堅調に推移。ただし、東南アジア、オセアニア線は弱含み、中国線は反日デモの影響で需要は弱い。ただし、収入増の要因としては、運賃の改訂や燃油サーチャージの導入で単価は5.1%増となり、収入として6.4%増となっている。また国内線は団体客の取り込みが奏功、安全運航に関連した一連のトラブルで個人旅客需要の減少を補い、全体としては微減となった。
 また、旅行企画販売事業ではジャルパックは中国方面の旅行が減少し減収、ジャルツアーズは沖縄が好調に取扱いを伸ばしているほか、愛・地球博効果で中部方面の需要が強く増収となった。

▽輸送実績(17年4月1日〜6月30日)
・国際線 有償旅客数 339万3人(1.6%増)
    有償旅客キロ(RPK) 162億1947万7000RPK(1.2%増)
    有効座席キロ(ASK) 248億5456万ASK(2.3%増)
    有償座席利用率 65.3%(0.7ポイント減)
・国内線 有償旅客数 1054万2344人(0.3%増)
    有償旅客キロ(RPK) 77億8639万6000RPK(0.2%増)
    有効座席キロ(ASK) 127億3273万4000ASK(2.5%減)
    有償座席利用率 61.2%(1.7ポイント増)