JTB、ルック下期商品の販売目標人員9%増70万人と目標を変更せず

  • 2005年7月20日
 ジェイティービーは下期「ルックJTB」商品を設定、22日から発売を開始する。下期の販売目標人員は全方面合計前年比9%増となる70万人としている。このうちデスティネーション別では、供給座席数の減少が予想されるミクロネシアは前年並みの11万9000人としたほか、中国は73%増の6万9000人などとしている。ミクロネシアについては名古屋、関西地域についてはノースウエスト航空(NW)の新規就航分で対応するほか、福岡発については成田での乗換便などで一部対応するなど、座席数の減少には課題を残しているものの、年初の計画を変更せずに目標の達成を目指す。
 また、上期はゴールデンウィークの好調などからアメリカで23%増の5万人、ヨーロッパで15%増の8万7000人などと堅調に推移した。ただし、アジア内のリゾート地区で回復が遅れて、アジア全体では10%増の19万人とバンコクなど堅調に推移するものの、リゾート地区で回復が遅れているほか、中国は45%減の1万8000人と反日デモの影響を直に受けた。また、オセアニアについては5%減の4万3000人となり、これまで順調に集客を進めてきたが、需要の一巡を終えやや停滞している。

 なお、下期商品では3つの重点施策を策定。第一に大人のための学習ツアーを拡充し、吉村作治教授の監修による古代エジプト遺跡の発掘現場で作業を体験するツアー、バイエルン国立歌劇場のバックステージツアーを組み込む。また、海外旅行のリピーターである30代から40代女性、熟年層を対象としたテーマ、体験の旅としてモーツァルト250周年記念特別企画を設定。さらに、一人旅、子連れ、シニア対象の旅行商品として、一人で旅するニューヨークで一名一室利用となるひとり旅専用の商品を企画した。

▽方面別の下期販売目標など
<デスティネーション/下期目標人数(増減)/上期見込(増減)>
ハワイ/12万9000人(2%増)/14万2000人(9%増)
ミクロネシア/11万9000人(前年同)/12万人(2%増)
アメリカ/3万6000人(7%増)/5万人(23%増)
ヨーロッパ/6万7000人(9%増)/8万7000人(15%増)
アジア/20万人(前年同)/19万人(10%増)
オセアニア/8万人(33%増)/4万3000人(5%減)
中国/6万9000人(73%増)/1万8000人(45%減)
計/70万人(9%増)/65万人(6%増)