海外挙式組数、6%増の4万3704組、07年まで年5%増も地域に格差
ワタベウエディングはこのほど「2004年海外挙式動向調査」を取りまとめた。これによると、海外挙式組数は前年比6.1%増の4万3704組となり、2001年以降に3年連続で減少を続ける傾向に終止符を打った(数値はワタベウエディング推定値)。増加は挙式時期を延期、様子見していたカップルが押し寄せたほか、航空路線が復帰したことなどが後押ししたものとワタベウエディングでは分析。 また、今後の海外挙式組数の予測についても、婚姻届出件数は減少するものの、2007年まで年率5.5%増から6.5%増程度で着実に増加する傾向を予測している。この予測で推移した場合、2000年に記録した5万7953件には及ばないものの、1999年の5万1760件を2007年に5万2000件と超える予想となっている。ただし、この明るい予測も「国際情勢次第では予断を許さない」、としているが、昨年末のスマトラ沖地震の影響を指摘。この際に地震災害が波及しなかった、環太平洋地域、バリなどの挙式ではキャンセルが発生しなかったことを指摘し、消費者が冷静な判断をしているとして、危機管理意識の高まりを示唆している。 なお、デスティネーション別では昨年は全方面で減少を見せたが、今年は傾向が明らかになった。最も挙式組数の多いハワイについては7%増の2万2472組。今後も2000年の3万2000組には及ばないものの、07年までの海外挙式組数の増加予測に沿う形で増加を続ける。ミクロネシアは21%増の1万459組と2002年の1万379組を上回る記録で、増加の基調を継続する見込み。また、タイ、インドネシア、フィジー、ニューカレドニア、タヒチ、シンガポール、モルディブ、カリブなどその他地域については堅調に増加。今年は38%増と力強い増加を示しているほか、「自分らしい挙式」を求めるニーズと合致し、今後も増加の担い手となる予想だ。 一方で、オセアニアは13%減の4000組と減少傾向が続いた。今後は99年後半に記録している6000組には及ばないものの、年100組程度の増加の予想。アメリカ/カナダについても2%減の1032組と減少が続く。こちらも年70組から80組程度の増加に留まる。ヨーロッパについても10%減の2300組と減少する傾向であった。 列席者の同伴率では2004年はハワイが84.8%(前年14.8ポイント増)と圧倒。ミクロネシアが76.9%(同:0.6ポイント減)、アメリカ/カナダが61.9%(同:17.9ポイント増)、オセアニアが47.7%(同:2.2ポイント減)、ヨーロッパが39.2%(同:0.9ポイント増)であった。列席者の平均人数はハワイが10.4人(同:0.6人減)、ミクロネシアが8.9人(同:1.8人増)、オセアニア6.2人(同:増減なし)、アメリカ/カナダが5.8人(同:3.2人減)、ヨーロッパ4.5人(同:0.8人減)。▽デスティネーション別の動向(地域)2004年(増減)/2005年/2006年/2007年(※05年以降は予測)ハワイ 2万2472組(7.23%増)/2万3900組/2万4700組/2万5800組ミクロネシア 1万459組(21.01%増)/1万900組/1万1300組/1万1600組オセアニア 4000組(13.48%減)/4100組/4200組/4400組アメリカ 1032組(2.55%減)/1100組/1180組/1250組ヨーロッパ 2300組(10.68%減)/2400組/2450組/2500組その他 3441組(137.64%増)/3900組/5000組/6450組