DL、日本路線は順調、コスト削減と収益増で強固な財務体質づくり

  • 2005年5月31日
 デルタ航空(DL)国際線およびアライアンス担当副社長のホルヘ・フェルナンデス氏は現況、および日本市場を含む国際線での概況を語った。DLは現在、財務健全化に向けた計画を履行中で、コスト削減と収益性の向上、顧客対応の向上、定時発着やバゲージ・ハンドリングなどオペレーションの正確性の維持、ネットワークの成長の4つを柱とする。ネットワークについては今年第1四半期は大西洋線の供給量が前年同期比15%増から19%増、南米は40%増から45%増と成長しており、さらにスカイチームでは昨年加盟したコンチネンタル航空(CO)、ノースウエスト航空(NW)、KLMオランダ航空(KL)、アライアンス以外にも2社間提携が20社に及ぶなど「パートナーと共に拡大している」状況。コスト削減についても、既に04年は00年比で23億米ドルを削減しており、06年までにはさらに削減を進め、燃油費の動向など外的要因に左右されない財務体質の強化を図る。
 アジア、特に東京/アトランタ線についてフェルナンデス氏は「ロードファクターは4ポイント増、イールドは7%増。アトランタをハブとして日本/南米、あるいはアジア/南米を結ぶ文字通り『橋』として機能している」と語る。アトランタ線はアメリカ南東部の教育、医療、技術などのビジネス旅客に加え、南米の日系人の利用も高いことから、今後ともこうした需要を取り込む考えだ。