セントレア、今後5年で開業費用の償却進める、商業売上は年300億円

  • 2005年5月19日
 中部国際空港の平成17年3月期連結決算は、売上高65億9200万円、営業損益は減価償却25億円を計上して12億5600万円の損失、経常損益は開業費用償却を含み38億5300万円の損失、当期純損益は37億4800万円の損失であった。18年3月期は売上高513億円を予想、このうち売上の割合は航空事業で4割、商業施設など非航空系で4割、駐車場収入などその他施設使用料で2割。営業利益は55億円の損失、経常、純損益とも11億円の損失の予想だ。中部空港では今後、5年を目処に単年度黒字を目指しており、開業費用の償却も合わせて進める。
 ゴールデンウィークを越し、空港におけるサービスなど運営にも落ち着きがあり、平日5万人、週末は6万人から7万人の来場者数に落ち着き、開業当初の混雑から落ち着きが出ている。取締役副社長の山下邦勝氏によると、利用者数の推移は「ほぼ想定どおりに推移」しており、商業施設はセントレアの直営店で200億円、テナントで100億円、合計で300億円の年間売上となる見込み。ただし、開港後に明らかとなった発着時間の集中で顕在化したスポット不足など、当面の施設面での課題に17年度は500億円の資金を投入。管理棟の増築、ウイング延伸や南エプロンの増設など9項目を挙げており、順次、改善に努める。